よめのなきごえがきこえるいけ
嫁の泣き声が聞こえる池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 田植えを果たせず落命した嫁の無念が残るとされる池で、天候の崩れる前に泣き声が響くという。
- 細部
- 姑につらく当たられた若い嫁が、五月の炎天下、笠すら与えられぬまま広い田を一日で植えよと命じられた。とうてい終わらず、気力を失った嫁はそのまま亡くなったという。以後その田で採れた米は餅にすると血の色が混じって口にできず、やがて地面から水が湧き出して池に変わった。どれほど日照りが続いても水位は下がらず、空模様が変わろうとする折には水辺からすすり泣く声が届くと語られる。搾取された者の恨みが土地そのものに残った型の話である。
- 広まり方
- 1971年の『東北民俗』所収、和田文夫「祟りの田の話(三)」に記録がある。
- 地域
- 長野県長野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ