やつふさぐり
八つ房ぐり
国内
場所・異界
- どんな話か
- 旅の僧が落としたむすびが種になり、房が八つ付く栗の木が生えたと伝わる。
- 細部
- 昔、この地を通りかかった坊さんが、むすびを食べようとして一つ取り落とした。地に落ちたそれはやがて栗の種となり、まいておくと房が八つも付く珍しい栗の木に育ったという。坊さんは行基菩薩だったとも語られる。高僧が落とした物や刺した杖が根づいて名木になるという話型は各地にあり、この木もその一例である。ただし木そのものはすでに枯れてしまい、現在は残っていない。実物を失ってなお、由来の語りだけが土地に留まっている。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、細川修と松本清人による植物の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県長和町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ