やのたけ
箭篦竹
国内
場所・異界
- どんな話か
- 鬼女を射た矢が根づいて竹林になったと伝わる戸隠の一角で、領主が伐採を禁じていた。
- 細部
- 戸隠の西谷にある社の周りは杜に囲まれ、その一角が箭箆竹と呼ばれてきた。ここは維茂が鬼女を射たときの矢を二本、地面に立てておいたところ、そこから根が張って竹に育ったのだと語り伝えられる。良質の竹を産する土地でありながら、領主はみだりに刈り取ることを禁じていたという。武具として放たれた矢が生きた竹へ戻るという逆転の発想が縁起の核にあり、その由緒が実際の資源保護の規制と結びついていた点が興味深い。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』所収、柳田國男「伝説と習俗」に記録がある。
- 地域
- 長野県長野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ