やなり
家鳴り
国内
場所・異界
- どんな話か
- 家や家具が理由もなく激しく揺れたり音を立てたりする現象。西洋のポルターガイストと同一視されることもある。
- 細部
- 『日本書紀』には天智天皇10年(671年)、宮中の大炊寮にあった8つの釜が独りでに鳴り出したという記述があり、『吾妻鏡』(1228年)にも竈が鳴った記録が残るなど、非常に古くから記録がある現象である。江戸時代には、但馬国で化け物屋敷に肝試しに泊まった浪人たちの前で家が激しく揺れ、僧が畳の一点に小刀を突き立てると鳴りが収まり、床下から熊の霊を弔う墓標が見つかったという話が伝わる。明治33年には東京府本所区の長屋でも、家鳴りが住人の不幸と結びつけて語られたという。
- 広まり方
- 現代では建材の温度・湿度変化による軋み音として科学的に説明されることが多いが、新築住宅の欠陥住宅紛争などで「原因不明の家鳴り」が話題になることもある。「家の中で説明のつかない音がする」という恐怖の構図は、現代の心霊系・ポルターガイスト系都市伝説の基本形のひとつである。
- 地域
- 但馬国(兵庫県北部)、東京府本所区など
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ