たてしなやまのかいい
立科山の怪異
国内
場所・異界
- どんな話か
- 享保二十年、三千人余りが大木を伐ろうとした山で怪音が続き、声を出すと雨が降ったという。
- 細部
- 享保二十年の八月、古くは高井山と呼ばれた立科山で、三千人を超える人足が大木の伐採にかかった。すると谷底から大きな声が響き渡り、小屋のすぐそばで巨木の倒れる音がして、誰も外へ出られなかった。ところが夜が明けて確かめると倒れた木など影も形もない。さらに木を引き出す作業では、人が声を上げれば大雨になり、黙って静かに運べば晴れたという。山の主に対して人の声が障るという考えが、作業の禁忌として実際に守られていたことがわかる。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』所収、高橋宏一の蓼科山紀行に記録がある。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ