こたにのからびつにねむるやまんば
小谷の唐櫃に眠る山姥
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 牛方を襲った山姥が唐櫃で寝入って果て、蓋を開けると山蜘蛛の姿に変わっていた。
- 細部
- 牛方が二頭の牛に干鱈を積んで山道を行くと、山姥に襲われる。逃げた先で山姥は木でできた唐櫃に入って眠り込み、そこで最期を迎えた。きりきり鳴くのはきりぎりす、という言葉を残して往生したと語られる。事切れたあと蓋を開けてみると、中にいたのは山蜘蛛であったという。牛方山姥として広く知られる昔話の一つで、追う者から逃げ切り、狭い容器に閉じ込めて仕留めるという型をとる。正体が蜘蛛として明かされる結びに、山の異形を得体の知れない虫へ還元する見方が表れている。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』に載る関敬吾の牛方山姥をめぐる論考に収められている。
- 地域
- 長野県小谷村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ