やまんば
山姥
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 布綜の平地に棲む山姥や若宮神社の鬼婆は夕方以降に人を捕まえるとされ、荷を負ってくれる親切な山姥もいるという。
- 細部
- 三好市に伝わる山姥の話である。字後山にある布綜と呼ばれる幅3間、長さ40間ほどの平地には、かつて山姥が棲んでいたとされている。また若宮神社には鬼婆がいるとされ、午後4時半を過ぎてからこの場所を通ると姿を現し、人を捕まえてしまうのだという。別の話によれば、山姥は山仕事に出た人が荷物をくくる負縄を左右そろえて置いておくと、必ずやって来て荷を負ってやろうと申し出るという。このとき、負縄が短いからと断ると、山姥はそのまま素直に帰っていくのだという。山姥には人に親切なものと恐ろしいものの両方がいるとされ、親切な山姥は山畑を水田に変えてくれたり、雨が降り出したときに干し物を取り込んでおいてくれたりする。マゴシャクシという道具を使って麦刈りを手伝ってくれることもあるという。
- 広まり方
- 1922年の『土の鈴』所収、岩崎重雄「阿波山城谷の伝説」、および1976年の『えとのす』所収、武田明「阿波山地『祖谷山』の祭礼と俗信」に記録がある。
- 地域
- 徳島県三好市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ