くにさきのやまんばとさんきょうだい
国東の山姥と三きょうだい
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 母を食い殺して化けた山姥から三人きょうだいが難を逃れる話で、天に救われる結末と山姥を退治する結末の二通りが伝わる。
- 細部
安岐町には、山姥にまつわる三きょうだいの昔話が伝わり、少なくとも二通りの筋立てが知られている。ひとつは、母親を食い殺した山姥がその着物をまとって家に戻り、まんまと三人の子の家に上がり込む話である。末の子は食われてしまうが、残った二人は庭先の木によじ登り、天の神に助けを求める。すると天から金の鎖が下りてきて二人を引き上げ、姉は月に、より賢かった妹は太陽になったという。
取り残された山姥も鎖をたどって天へ昇ろうとするが、途中で鎖が切れて落ち、流れた血がすすきの根元を赤く染めたと結ばれる。もうひとつの筋立てでは、母親の留守中に山姥が現れて三人姉妹のうち下の二人を食べてしまい、逃げのびた長女が母とともに戻ると、山姥は満腹で寝入っている。長女は寝入った山姥の腹を裂いて妹たちを取り出すと、その中身の代わりに石をいくつも詰め込み、傷口を糸でかがっておいた。目を覚ました山姥が水を飲もうと池に入ると、縫い目の糸が切れて石の重みで沈んでしまったという。
- 広まり方
- 1960年の『西郊民俗』に掲載された宮崎一枝「山姥と三人のきょうだい―天道さん金の鎖その他―」に記録がある。
- 地域
- 大分県国東市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ