やまんば
山姥
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 山中で山姥を傷つけた男が血の跡をたどると、正体は人間の妻や淵の主であったと知れるという話が犬山に複数伝わっている。
- 細部
- 犬山には、山姥にまつわる話がいくつも伝わっている。多くは、狩人や郷士が山中で異形の女を見つけて矢を射ると手ごたえがあり、流れた血の跡をたどっていくと、思いがけず人間の妻が正体を隠して臥せっていたと知れる型をとる。福富新蔵が本宮山で見た大女を射た話では、血痕は美濃各務の広池まで続き、そこで拾った白髪の束が山姥の証とされて手厚く供養されたという。同じ本宮山では、福富信蔵が光る目玉を撃ったところ、正体は家で寝ていた妻で、山姥は岐阜のおがせの池へ逃げ込み、以後その池の魚を食べると祟りがあるとも語られる。ほかにも、鞍が淵に美しい鞍として浮かぶ山姥が、欲を出して手を伸ばした者を淵へ引きずり込み骨だけを残すという話や、野武士に射られた山姥の血をたどると旧知の家の妻が姿を消しており、残された子が後に豪勇で知られたという話も伝えられている。
- 広まり方
- 1923年刊『郷土趣味』所収「尾張犬山の口碑伝説」、1984年刊『美濃民俗』所収、川出由太郎「山姥雑考(六)」、1995年刊『今井の民俗―愛知県犬山市今井―』などに記録がある。
- 地域
- 愛知県犬山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ