やまいぬのへや
山犬の部屋
国内
場所・異界
- どんな話か
- ししが平の岩穴に狼が住み、出産のたび村人が赤飯を届け、狼も礼を返したという。
- 細部
- ししが平には山犬の部屋と呼ばれる岩穴があり、そこに狼が棲みついていたと伝える。狼に子が生まれると、村の者は祝いとして赤飯を携え、穴まで届けに行ったという。すると翌日には、狼のほうからきちんと礼の品を返しに来たと語られる。人と獣が互いに贈り物を交わす間柄として描かれており、狼を恐ろしい害獣ではなく、作法をわきまえた隣人として捉える見方が示されている。狼を山の神の眷属とみなす信仰の名残とも考えられる。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、おおかみ・山犬の話の項にみえる。
- 地域
- 長野県小谷村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ