いなのやくしがうつったおおいちょう
伊那の薬師が移った大銀杏
国内
場所・異界
- どんな話か
- 守り手を失った山頂の仏が、寂しさから麓の寺の大木へ移ったという伝説。
- 細部
- 戸倉山の頂には薬師が祀られ、老いた僧がこれを守っていた。ところがその僧が世を去ると、仏は寂しさに耐えかねて杉島の報恩寺のいちょうへ飛び移った。朝、住職が外へ出てみると、いちょうの木が光を放ちながらうなりを上げていたので、ただごとではないと悟って丁重に祀ったという。仏像が自ら居所を選んで動くという型の話で、山上の堂から里の寺へ信仰の場が移った経緯を説明する伝えにもなっている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、薬師の伝説として採録されている。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ