とっとりしのやくしにょらいがつげたれいせん
鳥取市の薬師如来が告げた霊泉
国内
場所・異界
- どんな話か
- 鷲峰山麓の長者の娘が悪疽を患った際、信心する薬師如来が夢で霊泉のありかを告げ、入浴させると病が癒えたという由来譚。
- 細部
- 鷲峰山のふもとの村には葦岡長者と呼ばれる家があり、その娘はたいへん美しかったが、顔にひどいできものを患ってしまう。長者はあらゆる手を尽くして治療にあたったものの一向によくならず、深く思い悩んでいた。日ごろから奮海村菖蒲山の薬師如来を篤く信仰していたところ、ある晩の夢の中にその薬師如来が姿を見せ、柳の生えた場所の下に不思議な湧き水があると教えてくれた。半信半疑で探し当てて娘をその湯に浸したところ、長らく治らなかった顔の患いはまたたく間に良くなったと伝えられ、これが温泉の起こりだという。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』所収、吉田団助「山陰の温泉五景」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県鳥取市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ