あいなんのもんをでられぬやくしにょらい
愛南の門を出られぬ薬師如来
国内
場所・異界
- どんな話か
- 持ち出そうとすると門を出られず、運び出そうとした者は短命に終わると伝わる仏像。
- 細部
- 若宮神社に納まる薬師如来は、桜木法親王の一行が大僧都へ落ち延びてきた際に背負ってきたものだと伝えられている。あるとき別府から来た僧がこの像を気に入り、持ち帰ろうとしたが、どうしても門の外へ出ることができなかった。僧は諦めて帰っていったものの、ほどなくして亡くなったという。この像を土地の外へ運び出そうとする者は命を縮める、と土地では言い伝えられてきた。同じ社の片手の無い仏像の話と同型で、像みずからが動座を拒むという語り口になっている。
- 広まり方
- 1991年の『常民』所収、中央大学民俗研究会による愛媛県南宇和郡城辺町の調査報告書に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ