やかんざかのよるころがり
薬缶坂の夜転がり
国内
場所・異界
- どんな話か
- 薬缶坂と呼ばれる斜めの坂道で、雨の夜に薬缶が転がり出す物音がするという言い伝え。
- 細部
- 東京都杉並区上荻二丁目付近の薬缶坂は、斜めに続く坂道で、夜寒坂の名でも呼ばれる。雨の夜、坂上から赤く光る薬缶が転がり落ち、子どもを怖がらせたという怪異が、坂名の由来として語られてきた。現在もときおり同じような音がすると伝えられる一方、雨後に草が流れて現れた赤土が朝日に銅の薬缶のように光ったため、との説明もある。野干(やかん)が出る寂しい道だったため名が転じた説も伝わる。『東京府豊多摩郡誌』1916年の「風俗」は所在地を東京市杉並区として記し、横関英一『江戸の坂 東京の坂』にも考証が載る。
- 広まり方
- 1916年刊『東京府豊多摩郡誌』の風俗の項に、杉並区の坂にまつわる話として記載されている。
- 地域
- 東京都杉並区
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ