わんこぶち
わんこ淵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 淵の主の竜に頼めば椀が数どおり浮かんだが、返し忘れた者が出て以来貸されなくなった。
- 細部
- 小道木にあるこの淵はおお淵とも呼ばれる。かつて村では寄合や法事のたびに、水底に棲む竜へ椀を借りていた。必要な数を告げて願うと、その数だけが淵の底から浮かび上がってきたという。用が済めば返すのが約束であったが、ある者が借りたうちの幾つかを手元に残したまま返さなかった。それを境に主は応じなくなり、村は二度と椀を借りられなくなった。人ならぬものと交わした信義を破ったために恩恵が絶えるという構図で、同市内に伝わるかっぱの椀貸しの話と対をなしている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第二章伝説の水の伝説、椀貸淵の項に載る。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ