にらさきのかしだすぜんわん
韮崎の貸し出す膳椀
国内
場所・異界
- どんな話か
- 新府城の堀に頼むと必要な数の膳椀を貸してくれたが、心ない者が数をごまかして返したため貸さなくなったという。
- 細部
- 韮崎市中田町にある新府城の堀は、人寄せの用事で多くの膳椀が入り用になったとき、頼み事をすればその数だけを貸してくれる淵として知られていた。淵か川に出向いて必要な数を告げておくと、翌朝には岸辺の岩の上にきちんと用意されている。使い終えた器はよく洗い、礼を述べて岩の上に置いておけば、いつの間にか堀の中へ戻されていく。ところが、心のよくない者が返す数をごまかしたり、壊れたまま返したりしたことがあってから、この堀はどれほど頼んでも二度と膳椀を貸してくれなくなってしまったという。城跡の堀という場所に、椀貸淵の伝説が重ねられている点が特徴である。
- 広まり方
- 『甲斐路』1987年掲載、土橋里木「木地屋と山村」に記録がある。
- 地域
- 山梨県韮崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ