うめきごえ
うめき声
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 沖の江島の家で赤い髪の女とその子を訪ねた話で、子は水鳥が罠にかかるたびうめき声をあげるのだという。
- 細部
- 播磨の沖合にある江島で、寒さをしのげる家を探していた者が、一軒の家に暖を取らせてもらおうと立ち寄ったことがあったという。家の中には真っ赤な髪をした女性がおり、そのかたわらには2歳ほどに見える子供が眠っていた。その子供が時折恐ろしげな声でうめくため、訪ねた者は悪夢でも見ているのかと思ったが、女性の話によれば、猟師である夫が仕掛けた罠に水鳥がかかるたびに、この子がうめき声をあげるのだという。かかった水鳥の数が多いほど、うめき声も長く続くと語られている。人の子の泣き声と、離れた場所の猟の成果が結びつくという、不思議なつながりを語る話である。
- 広まり方
- 1979年の『続日本随筆大成』所収「寝ざめの友」(近藤万丈)に記録がある。
- 地域
- 兵庫県姫路市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ