よねざわのかわらにあらわれたうぶめ
米沢の川原に現れた産女
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 17歳の頃、桑を求めて出た道中の川原で子を抱く女に手を振られ声をかけられた、産女との遭遇談。
- 細部
- 米沢市に伝わるこの話は、語り手が17歳だったころの体験だという。飼っている蚕のために桑の葉が足りなくなり、親戚の家までもらいに出かける道すがら、材木用の棒木が積まれた川原のそばで橋を渡ろうとしたところ、一人の女が棒木に腰をかけて子供を抱いている姿が見えたという。女はこちらに向かって手を振ってきたため、妙だと思いながらも通り過ぎると、「今晩は」と声をかけられた。着ていた縞模様の着物の柄までくっきりと見えたと語られている。用を済ませて戻る道でも同じ場所に同じ女がまだいたため、語り手はすっかり恐ろしくなり、一心に走って家まで逃げ帰ったという。この女は産女であったと理解されている。
- 広まり方
- 1979年の『置賜の民俗』所収、武田正「口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 山形県米沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ