うぶめ
産女
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 妊娠したまま亡くなった女性の霊が化けたとされる妖怪。通りかかった人に赤ん坊を抱くよう頼み、応じると恩恵を、拒むと祟りを受けるとされた。
- 細部
- 『今昔物語集』の平安時代の記録にも姿を見せる古い妖怪で、妊娠したまま亡くなった女性の霊が化けたものとされる。道行く人に赤ん坊を抱くよう頼み、引き受ければ恩恵を受けるが、拒めば祟りに遭う。抱いた子は次第に重くなり、石や木の葉へ変わることもある。佐賀・熊本では「ウグメ」、茨城では洗濯物に毒の乳をつける「ウバメトリ」、福島では「オボ」と呼ばれ、土地ごとに呼称や細部が異なる。日本の伝承には、中国の怪異である姑獲鳥の話も重なっている。
- 広まり方
- 見知らぬ相手から何かを託される・頼まれることが恐怖につながるという構造は、依頼系・ヒッチハイカー系の現代怪談に通じるモチーフとされる。1984年には静岡市の「産女」という地名の道路で起きた交通事故が産女の仕業と噂されるなど、近年になっても実際の事件と結びつけて語られる例が報告されている。
- 地域
- 全国(佐賀・熊本・茨城・福島など)
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ