うばいちょう
乳母銀杏
国内
場所・異界
- どんな話か
- 乳房の形の垂れ下がる大銀杏で、乳の出ない母がその下に立つと乳が滴ったと伝わる。
- 細部
- 常倫寺の境内に立つ大きな銀杏には、氷柱のように垂れ下がった乳房状の突起がある。むかし子を産みながら乳の出ない旗本の妻がいた。夫婦がこの寺に参り、木の下に立ったところ、その突起から乳が滴り落ちたという。子はその乳によって健やかに育った。銀杏の気根を乳に見立てる伝えは各地にあるが、ここでは参詣という行いと立ち位置が効験の条件として明示されており、樹そのものが授乳の神として働いている。
- 広まり方
- 1977年刊『神奈川県史 各論編5 民俗』第八編言語芸術の昔話の項、乳母銀杏の実例(神奈川県企画調査部県史編集室)に収められている。
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ