うばがいけ
媼が池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 文禄2年に身を投げた女の霊が宿る媼が池は、岸で「媼」と呼ぶと水面に泡が立つと伝わる。
- 細部
- 駿河国江尻の近くにはかつて一人の女が暮らしていたが、頑なな性格であったという。この女は文禄二年八月八日、媼が池と呼ばれる池に身を投げて命を絶った。それ以来、この池のほとりに立って「媼」と呼びかけると、たちまち水面に泡がぷくぷくと沸き立つのだといわれている。呼びかける声が大きければ大きいほど、湧き上がる泡も大きくなるとされ、亡くなった女がいまも池の底で声に応え続けているかのような不気味さを漂わせている。池の名そのものが、この女の呼び名に由来していると考えられる。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』第一期(1976年)所収、大朏東華「斉諧俗談」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 安土桃山時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ