うば
乳母
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 夫が約束を破り他の女と暮らし始めたと知った渡辺筋本町の乳母の口元に血が付いており、その頃夫と女が喉を食い切られ死んでいたという話。
- 細部
- 大阪市の渡辺筋本町にまつわる、ある乳母の話である。この乳母は、自分が奉公に出ている間は他の女を家に入れないという約束のもとで夫のもとを離れていたが、その約束を破った夫が別の女と暮らし始めたことを知ってしまう。ある朝、仲間の乳母から、口のまわりに血がついていると指摘されて初めて自分でもそれに気づいたのだという。ちょうど同じころ、里からの知らせによって、夫とその女が喉を食いちぎられて死んでいたことが伝えられた。裏切られた乳母の激しい怨念が、人知れず牙となって表れたかのような話である。
- 広まり方
- 1976年刊行の『日本随筆大成 第三期』に収められた作者未詳「浪華百事談」に記録がある。
- 地域
- 大阪府大阪市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ