つる
鶴
国内
場所・異界
- どんな話か
- 猟師から買い取って逃がした鶴が、凍死した尚庵さんの墓で3年間泣き続けて生き返らせ、身代わりとなって死んだという話。
- 細部
- 尚庵さんという僧が、猟師の手にかかろうとしていた一羽の鶴を、自分の着物と引き換えにもらい受けて空へ逃がしてやったことがあった。ところがその後、尚庵さんは寒さのために命を落としてしまう。すると、逃がされた鶴が三年ものあいだ尚庵さんの墓のまわりを舞いながら「尚庵さん、尚庵さん」と鳴き続け、その甲斐あってか尚庵さんは生き返った。しかし鶴のほうは羽毛が抜け落ちたむごたらしい姿となって、尚庵さんの身代わりのようにその場で息絶えていたという。生き返った尚庵さんは、鶴の亡骸を抱きしめていつまでも泣き続けたと伝わる。
- 広まり方
- 1934年の『旅と伝説』に収める川野正雄「尚庵さんと鶴」に記録がある。
- 地域
- 香川県高松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ