つぐのぶ
次信
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 屋島にある佐藤次信の墓を訪れた巡礼者や僧が手向けの歌を詠むと、次信の霊から返歌があったと伝わる話。
- 細部
- 屋島の東植田町には、源平合戦で主君を庇って討たれた佐藤次信の墓がある。永徳年間には奥州における次信の子孫が西国巡礼の途上でこの墓に立ち寄り、苔むす墓を悼む歌を手向けたところ、空から次信の返歌が聞こえたという。八島の浦を渡った石屋和尚が墓前で歌を詠んだ折にも同様に返歌があったと伝わり、至徳元年には奥州佐藤一門の空信という僧が墓前で一夜を明かした夜、次信の霊が現れて追悼の歌に和したと語られている。いずれも訪れた者の手向けの歌に対し、亡き次信が歌で応じるという形をとっているのが共通する。
- 広まり方
- 2001年の『伝承文学研究』に収める大橋直義「継信最期―説話の享受と展開―屋島・志度の中世律僧唱導圏―」に記録がある。
- 地域
- 香川県高松市
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ