つがるのたいこ
津軽の太鼓
国内
場所・異界
- どんな話か
- 本所にあった弘前藩・津軽越中守の上屋敷では、火の見櫓に大名屋敷の決まりである板木ではなく太鼓が吊るされ、火事をその音で知らせていた。なぜ津軽家だけが太鼓を許されたのかは分かっていない。
- 細部
- 江戸の火の見櫓は、町火消が半鐘、大名屋敷が板木、旗本の定火消が太鼓と半鐘を用いるのが決まりで、上層を四方とも開け放てるのも定火消の櫓だけだった。津軽家の櫓はその区分から外れている点だけが不思議で、怪異らしい出来事そのものは起こらない。そのため本所七不思議の中では最も地味な一話とされ、七つに数えられないこともある。板木を打つと太鼓の音が響いたという異伝も伝わる。上屋敷跡は現在の墨田区緑町公園にあたり、園内に伝承を記した説明板が立てられている。
- 広まり方
- 本所七不思議の一話として江戸から語り継がれ、現在は墨田区や郷土史の紹介で取り上げられている。両国界隈の史跡めぐりでも、上屋敷跡の案内とあわせて紹介される。
- 地域
- 東京都墨田区(本所・津軽越中守上屋敷跡、現・緑町公園)
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ