とうはちごんげん
藤八権現
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 寛政年間、東倉沢の藤八という霊能者が天狗となり、峠に祀れば村を守ると遺言し、藤八権現は戦時中に武運祈願で賑わった。
- 細部
- 静岡市清水区の東倉沢には、藤八という並外れた霊能を持った人物にまつわる話が伝わっている。寛政年間、この藤八は天狗になったとされ、自らが世を去るときには「東西倉沢の境にある峠に祀ってくれれば、村を守ろう」と言い遺したという。その言葉どおり、峠には藤八権現として祀られることになった。時代が下って戦争の時期になると、この藤八権現は出征する人々の無事を祈る参拝者で賑わうようになったという。日中戦争のさなか、大陸で道に迷ってしまった北海道出身のある人物が、藤八権現のお告げに導かれて無事に生きて帰ることができた、という話も語り継がれている。
- 広まり方
- 1995年刊『静岡県史 別編Ⅰ 民俗文化史』所収、岩田重則「災厄としての戦争」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ