とがくしやまきじょもみじでんせつ
戸隠山鬼女紅葉伝説
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 都から追放された女性が鬼と化し、朝廷方の武将に討たれたとする戸隠・鬼無里の伝説。
- 細部
- 都から流された女性・紅葉が鬼無里に住み着き、初めは村人と親しく交わったものの、やがて悪事を働く鬼女へ変じ、朝廷の命を受けた平維茂に討たれたと伝わる。決戦の地は荒倉山とされ、「鬼(紅葉)の岩屋」や「鬼(紅葉)の塚」などの伝承地が残る。この物語は室町期以降、能『紅葉狩』をはじめ浄瑠璃や歌舞伎で演じられ、広く知られた。観世小次郎信光作の能が先行し、伝説がその影響を受けた可能性も指摘されている。なお鬼無里では、紅葉を鬼女ではなく、医薬・手芸・文芸に秀でて村人に恵みを与えた貴女として語る記録もある。
- 広まり方
- 能や歌舞伎の演目化を通じて全国的に知られるようになったほか、現在も毎年10月に鬼無里・戸隠の両地区で「鬼女紅葉まつり」が催され、地域で語り継がれている。
- 地域
- 長野県長野市戸隠・鬼無里
- 年代
- 平安時代中期(10世紀後半、伝承)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ