てんせい
転生
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 殺された妹が小鳥、松、黄金へと姿を変えて機織りの娘によみがえり、なりすましていた姉は正体が露見して虫になったという転生の昔話。
- 細部
- 重い薪を持ち上げられずに困り果てて泣いていた老婆のもとへ按司が通りかかり、手を貸してやった縁で、老婆の妹娘を妻に迎えて幸せな日々を送るようになった。これを妬んだ姉娘は、妹を井戸に突き落として溺れさせ、自らが妹になりすましてしまう。やがて按司が一羽の小鳥を捕らえるが、その鳥がいたずらをするというので、姉はこれを捕らえて食べてしまった。ところが鳥の骨を埋めた場所からは松の木が生え、その松材で姉が機を織ろうとしてもうまく織り上がらないため、腹立ちまぎれに燃やしてしまう。すると隣の老婆がその燃え残りの火を持ち帰ったところ黄金に変わり、箪笥の中にしまっておくと、美しい娘が機を織っている姿がそこに現れたという。ほどなくして按司に姉の正体が見抜かれ、姉は軒下に逃げ込んで一匹の虫の姿に変わり果てた。一方で命を取り戻した妹は、ふたたび按司の妻として迎え入れられたと伝えられている。
- 広まり方
- 2001年の『昔話「研究と資料」』所収、千野明日香「中国の植物転生モチーフから見た日本の異常誕生譚」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県竹富町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ