いといがわのいのちのみずときりのきんき
糸魚川の生命の水と霧の禁忌
国内
場所・異界
- どんな話か
- 天狗山の上下二社の由来や、生命の水と呼ばれる湧き水、立ち入りを禁じる霧の言い伝えなど、山にまつわる複数の話。
- 細部
天狗山には、山そのものにまつわる言い伝えがいくつも伝わっている。山の上の社には猿田彦命が、下の社には此花咲爺姫が祀られているといい、下の社は安産の神として信仰され、子授けの利益もあるとされることから、藤崎の地区ではここに祈願して男の子を授かった人もいたという。また8月23、24日には天狗山の祭りが行われ、直江津から神官が招かれてくる。この山を流れる水は生命の水と呼ばれ、これを飲むと長生きできるといわれるため、一升瓶を手に汲みに訪れる人もあった。
一方でこの山には禁忌もあり、無断で足を踏み入れたり山の物を持ち出したりすると霧に包まれて出られなくなるとされ、実際にこの禁を破ったために火事を出した家や、一家が途絶えてしまった例も語り継がれている。
- 広まり方
- 1980年の『成城大学民俗調査報告書』所収、信仰に関する記録に基づく。
- 地域
- 新潟県糸魚川市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ