あづみのしのいなりをうつすてんぐさま
安曇野市の稲荷を移すテングサマ
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 祈とう師を指す呼び名で、稲荷の祀り場所を移せと告げて家の不幸を止めたと語られる。
- 細部
- 安曇野では占いや加持を行う宗教者をテングサマ、あるいはニチレンサマと呼んだ。ある家で病人と不幸が続いたので見てもらうと、屋内に祀っていた稲荷が障りになっていると告げられ、指示どおり移したところ災いが収まったという。別の家でも同様に、鬼門に置かれた稲荷の祠を移すよう言われて従うと、その後は何事もなくなった。屋敷の東南へ移せと具体的な方角を指定された例もある。神を祀る場所の誤りが不幸の原因として説明され、その是正を宗教者が担う構図が繰り返し現れる。
- 広まり方
- 1989年刊行の『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』の民間信仰の章、祈とう師の項に二例が載る。
- 地域
- 長野県安曇野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ