てんぐのま
天狗の間
国内
場所・異界
- どんな話か
- 板で囲われた一室から時おり羽音が聞こえると衆徒が語ったという、拝殿の一画。
- 細部
- 横川の大師を祀る拝殿には、天狗の間と呼ばれる場所がある。四方をすべて板でふさぎ、釘を打って開かないようにしてあるという。その閉ざされた囲いの内側から、ときおり羽ばたくような音が漏れ聞こえると、山の衆徒たちが語り伝えていた。中をあらためた者の話は残っておらず、堅く封じられているという事実と、そこから届く音だけが怪異として書き留められている。見えないものを閉じ込めた場所として扱われている点が印象深い。
- 広まり方
- 1978年刊の『日本随筆大成第三期』に収める神沢杜口『翁草』に記される。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ