てんぐのはつさん
天狗の初さん
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 九歳の頃に天狗と出会い、以後たびたび天狗の世界へ連れて行かれたという明治から昭和初期にかけての実話めいた人物譚。
- 細部
- 外川初次郎という人物は九歳の時に天狗と出会い、それ以来「親さま」と呼ぶ天狗にたびたび助けられ、方々へ連れて行ってもらったと伝わる。天狗の世界は年老いた男ばかりで、普段は小さじ一杯ほどの白い粉しか口にしないが運動会をしたり牛肉を食べたりすることもあり、薬の知識なども教わったという。中には天狗軍が日本軍に混じって戦う戦争見物に連れて行かれたという話もあり、明治初年から昭和三年にかけて語り継がれた。同地域には天狗の松や八天狗社など、天狗にまつわる地名や旧跡も複数残る。
- 広まり方
- 1952年刊・1964年刊『伊勢民俗』所収「北勢の伝説 其一」および「天狗の初さんの話」(堀田吉雄)、1992年の『中京民俗』口承文芸などに複数の話型が記される。
- 地域
- 三重県桑名市
- 年代
- 明治
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ