てんどうさまのばち
天道様の罰
国内
場所・異界
- どんな話か
- 湖山長者が扇で夕日を招き返してまで田植えを終わらせた報いで、広大な稲田が一夜で湖になったという伝説。
- 細部
- 鳥取市に伝わる湖山長者の伝説である。長者は広大な田んぼを持ち、大勢の早乙女を雇って一日のうちに田植えを済ませるのを常としていた。ところがある年、一匹の猿が子猿を逆さに背負って通りかかる姿がめずらしく、早乙女たちはつい手を止めて見入ってしまい、日が傾くまでに田植えを終えられそうになくなった。困った長者は持っていた扇で沈みかけた夕日を招き寄せ、太陽の位置を一間ほど東へ戻させることで、なんとか一日のうちに植え終えることができたという。しかし天の道理に背いたこの振る舞いには天道様の罰が下ったとされ、せっかく植え終えた広い稲田は、一夜のうちに水をたたえた湖に変わってしまったと語り継がれている。
- 広まり方
- 『郷土研究』1915年掲載の徳田貞一「池に関する因幡の伝説」に記録が残る。
- 地域
- 鳥取県鳥取市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ