たてしなごんげん
蓼科権現
国内
場所・異界
- どんな話か
- 蓼科山を女人禁制の霊地とし、立ち入った獣や盗まれた松を取り戻したと語られる山の神。
- 細部
- 山裾の馬喰(馬杭)と呼ばれる地では、連れ立って登った牝馬が権現の力で十日ほど身動きを封じられたと語られる。狼が牝馬を襲った折にも同じように縛めを受け、涙を流していたという話が伝わり、それ以来この山は女の登ってはならぬ地になったとされる。寛永のころには芦田の方から這松の松笠を持ち帰って庭に植えた者があり、根づいた三年目の夜、若い女が枕辺に立って預けた松を返してもらうと告げ、朝には一本も残っていなかったという。山の産物も獣も権現の管轄にあるという考えが、これらの話をつないでいる。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』所収、高橋宏一「蓼科山紀行」に三つの話としてまとめられている。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ