まつやましのたぬきつきといぬがみつき
松山市の狸つきと犬神つき
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 久谷では精神の不調を、狸や犬神が取り憑いたものとして呼び分けていたという。
- 細部
- 久谷のあたりでは、かつて心の働きに異常が生じた状態を、狸が憑いた、あるいは犬神が憑いたと言い表していた。病名としてではなく憑きものの仕業として語られたことで、治療も祈祷や憑きもの落としに向かうことになる。医学的な説明が及ばない領域を、身近な獣や憑きものの名で言い当てていた土地の言語感覚を示す例である。呼び名がそのまま原因の説明を兼ねていたため、当人や家族の受け止め方までもが左右されることになった。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ