たなばたさまのはたおりのおと
七夕さまの機織りの音
国内
場所・異界
- どんな話か
- 七夕の日に竜門淵で水を浴びると、織姫が機を織る音が耳に届くと伝えられた。
- 細部
- 節供の日に淵へ入って身を清めるという習わしに、天上の織り手の気配を聞くという言い伝えが重なっている。水浴びは本来は禊の性質を持つ行いだが、この土地ではそこに機を織る音という耳で受け取る徴が結びついた。淵という深い水辺が異界と接する場所とみなされ、年に一度の日にだけ向こう側の音が届くという構図になっている。姿を見るのではなく音を聞くという点に、この伝えの静かな味わいがある。
- 広まり方
- 1954年の『日本民俗学』に載った北見俊夫の論考、日本人の異郷観念の一断面に記録がある。
- 地域
- 長野県安曇野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ