たましいのもぬけ
魂のもぬけ
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 朝寝坊の人が早起きして歌を詠んだはずが、当人は床で眠ったまま夢に見ていたと語った。
- 細部
- 近江国土山でのこと。ふだんは朝寝坊で知られる人が、ある朝ばかりは早くに起き出して歌を詠み、短冊に書いて梅の木へ結び付けた。やがて朝餉の支度が整い声を掛けたが、姿がどこにも見えない。家の者が探すと、当人はまだ床の中で眠っていた。驚いて起こしても歌のことは覚えておらず、ただそれによく似た夢を見たと話すばかりであった。よくよく聞けば、人を驚かせてやろうという心持ちが働いたものらしいという。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第2期』に収める八島定岡『猿著聞集』に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ