ほんどうのとをたたくたましい
本堂の戸をたたく魂
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 死者の魂が家に戻れるよう寺の本堂の戸を開けておく風習があり、閉めていると戸を叩く音がすると伝わる。
- 細部
- 南伊勢町では、亡くなった人の魂が寺へ戻る際に迎え入れられるよう、寺の本堂の戸を開けておく習わしがあった。戸を閉めたままにすると、魂が入れず戸をたたく音を立てる。昭和10年ごろ、遠洋航海中の船が沈み乗組員30人全員が亡くなった折には、桂雲寺の建物が揺れ、本堂の戸や廊下から大きな音が響いた。多数の魂が一度に入ってきたためだと語られている。能川満子が『中京文化』1966年の「五ケ所湾周辺の伝説」に記録した、度会郡南伊勢町の話である。
- 広まり方
- 『中京文化』1966年「五ケ所湾周辺の伝説」(能川満子)に採録。
- 地域
- 三重県南伊勢町
- 年代
- 昭和初期
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ