たませ
タマセ
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 死の直前になるとタマセと呼ばれる魂が抜け出して寺を訪れ、棺桶職人にも知らせに行くとされる魂の俗信。
- 細部
- 佐渡では、人の死が近づくとタマセと呼ばれる魂があらかじめ体を離れて動き出すと信じられていた。ソウシキバンジョウ某と呼ばれた人物には、村で誰かが亡くなることを言い当てる力があったとされるが、これは弱った本人から抜け出したタマセが、棺を用意してほしいと望んでまっさきに彼のもとを訪ねてくるからだと説明されている。さらに、タマセは死の直前に寺へも立ち寄るといい、男であれば本堂の正面から、女であれば庫裏の勝手口から入り、鐘を打ち鳴らしてから去っていく。この出入りの際は、戸を開ける音だけが聞こえて閉める音は聞こえないのだと言い伝えられている。
- 広まり方
- 1984年の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、浜口嘉寿夫の記述に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ