ただのりさかさざくら
忠度逆さ桜
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 渋川市の雙林寺では、亡霊の平忠度が桜のむちを地に挿して去り、そこから芽吹いた木を逆さ桜と呼ぶと伝わる。
- 細部
- 渋川市の雙林寺に伝わる話。この寺の2代目住職の前に、ある時ひとりの座頭が現れて平家物語を語って聞かせたという。語り終えると座頭は、「行暮れて木の下蔭を」という上の句に続けて「と宿せば花ぞ今宵のあるじならまし」という下の句を口ずさみ、そのまま姿を消してしまった。住職はこれを平忠度の亡霊に違いないと見抜いたところ、果たして白馬にまたがった忠度その人が姿を現し、手にした桜のむちを地面に挿して立ち去っていったのだという。そのむちから芽が出て育った桜が、今に伝わる「忠度逆さ桜」であるとされている。
- 広まり方
- 1962年の『伝承文学研究』掲載、小堀修一「浅間信仰小論―室人島をめぐって―」に記録されている。
- 地域
- 群馬県渋川市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ