すみいろをみるひと
墨色を見る人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 上宝町には墨色を見る人がいて、指に墨をつけて紙に押し明るい場所にかざすことで体の悪い箇所を判じ、薬草を主とした薬を処方したという。
- 細部
- 上宝町には、墨色を見る人と呼ばれる特殊な力を持つ人物がいたと伝えられている。体の調子が悪いという相談を受けると、この人物は自分の指先に墨をつけ、それを白い紙に押しつけて跡を残した。その紙を明るい場所にかざしてじっと見つめると、相談してきた人のどこが悪いのかが分かるのだという。悪い箇所が判明すると、この人物は薬草を主な材料とした薬を調合して与えていたと語られている。祈祷や占いとは異なる、指の墨形という独特の診断法を用いていた点が特徴的である。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ