そせい
蘇生
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 一条戻橋の由来となった浄蔵貴所の父の蘇生譚と、享保7年に一時息を吹き返した婦人の話の二つ。
- 細部
- 三善清行が亡くなったとき、その子であった浄蔵貴所は修行先の熊野・葛城から急ぎ都へ戻る途中、ちょうど一条の橋の上で父の葬列と行き合ったという。浄蔵貴所は持てる呪術を尽くして父を蘇らせ、そのまま家へと連れ帰ったといい、この出来事にちなんでその橋は「戻り橋」と呼ばれるようになったと伝えられる。また別の話として、享保7年9月中旬、四条油小路通のあたりに住むある婦人が亡くなり、葬式の支度を整えて出棺しようとしたところ、当の死人が息を吹き返し、食べ物を欲しがるということがあった。医者を呼んで診させても脈は感じられず、山伏や陰陽師を招いて祈祷までさせたが効き目はなかったという。手立てが尽きてそのままにしておくと、3日後に婦人は再び息を引き取ってしまい、近隣の者たちは狐や狸の類が入り込んでいたのではないかと噂し合ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1933年の『旅と伝説』に載った今井啓一「各地の婚礼習俗」、および1982年刊『続日本随筆大成別巻』所収、本島知辰「月堂見聞集(中)」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ