そでもぢき
袖モヂキ
国内
場所・異界
- どんな話か
- 観音寺市の峠や村境にある袖モヂキでは、風や狸、あるいは御神体争いの因縁によって通行人の袖が引きちぎられると伝わる。
- 細部
- 香川県観音寺市には、袖モヂキと呼ばれる場所にまつわる話がいくつも伝わっている。大麻町の峠道には木折神という神が祀られており、御神体の石が胡瓜に似た形をしていることからキウリガミの名でも呼ばれる。ある女が幼い頃この峠を通りかかったところ、にわかに風が巻き起こって着物の袖を引きちぎられたと聞かされたという。高屋町にも袖モギリと呼ばれる三叉路があり、何かが不意に現れて袖をむしり取っていくと恐れられ、風が袂に吹き込んでちぎれるのだとも、荒々しい一族が住みついて道行く人の着物を奪うのだとも説明されていた。同じ高屋町の村境にある袖モヂキでは、狸が出て袖を引っぱったり人を化かして裸にしたりすると戒められており、その由来として、かつて本村と土井の氏子の間で御神体の取り合いが起き、衣は本村が持ち帰り、残った袖だけを袖八幡として祀った場所だからだとも語られている。
- 広まり方
- 1966年の『香川の民俗』所収、細川敏太郎「麻の木折神」に記録がある。
- 地域
- 香川県観音寺市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ