しうん
紫雲
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 越後の猿馬場の山中にある広知法師の堂の由来を語り、修行僧が滝から紫雲がのぼるのを見て入定したという話。
- 細部
- 越後国の猿馬場と呼ばれる山中には、広知法師をまつる堂がある。ある僧が伝えるところによると、広知はもともと奥州の生まれで、高野山で修行を積もうとこの地までやってきた。道中、滝から紫の雲がわき上がるのを目にした広知は、「実に堵卒なり」(まことにここでよいのだ、といった意味の言葉)とつぶやき、その場で入定した、つまり生きたまま瞑想の姿で死を迎えたのだという。紫の雲を悟りや往生の兆しとみる仏教的な世界観が色濃く表れた話である。
- 広まり方
- 1977年刊『日本随筆大成 第三期』に収録された天野信景の随筆『塩尻』に記されている。
- 地域
- 新潟県新発田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ