ふくしましのししゃをしらせるふたりぐみ
福島市の死者を知らせる二人組
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 人が死ぬとシラセ役は必ず二人一組で出向き、女性を使わない習わしが飯坂町に伝わる。
- 細部
- 福島市飯坂町では、家に死者が出るとすぐさま近隣へ知らせに走る役目をシラセと呼んだ。この役目は一人では行わせず、必ず二人一組で向かわせる。理由は道中で急病に倒れたときに互いを助け合うためと、もし死者が化けて出た場合に一人はその場にとどまり、もう一人が寺や家へ念仏を上げに走るという段取りがあったためである。恐怖のあまり足がすくんで動けなくなることを避け、女性はこの役目には立てなかったという。あわせて、供養のためにロクゴ団子と呼ぶ六個の団子を作って死者の枕元に供え、葬列とともに墓地へ運ぶ習わしもあった。墓地に供えた団子は、犬や烏に早く食べ尽くされるほどよいとされていた。
- 広まり方
- 1985年の『民俗採訪』所収、福島県福島市飯坂町茂庭の報告と、1999年の『日本常民文化紀要』所収、田中宣一「枕飯と枕団子」に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ