しろいきものをきたひと
白い着物を着た人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 富士市の富士川町矢所では正月三が日の雑煮を禁忌とし、戌亥の方角から現れた白い着物の人が食べるなと告げて消えたと伝わる。
- 細部
- 富士市の富士川町矢所には、正月三が日のあいだ、餅の入った雑煮を口にしてはならないという言い伝えがある。この禁を破ると祟りがあるとも、病が流行るとも言われ、実際にある家で禁を破って雑煮を食べたところ、鍋がひっくり返って家人が火傷を負うという出来事が起きたという。この禁忌の由来として語られるのが、昔、戌亥の方角、すなわち北西の空から現れたという白い着物姿の人物である。この人物は「正月三が日は雑煮を食べるな」と告げるとそのまま姿を消してしまい、以来矢所ではこの教えが守られてきた。ただし4日を過ぎれば禁は解け、雑煮を食べても差し支えないとされている。
- 広まり方
- 1993年刊『静岡県史 資料編24 民俗2』所収、竹折直吉「餅忌正月と御霊信仰」に記録がある。
- 地域
- 静岡県富士市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ