しらこまのいけ
白駒の池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 白い馬に導かれた長者の娘が水底へ沈んだまま戻らず、それが池の名の由来とされる。
- 細部
- この池の名は、姿を消した娘を導いた白馬にちなむと伝えられ、筋立ては二通り残っている。一つは、作男と心を通わせた娘が、父に山へ追われた相手を捜して迷い込み、霧の中に現れた白馬に従って水際へ出た話で、捜す人はこの奥にいる、会いたければ背に乗れと言われるまま乗ったところ、そのまま沈んで二度と現れなかったという。もう一つは、重い病に伏した父のため、夢枕の女神の告げに従って池の底の黄色い花のもとで暮らした娘の話で、父は快復して家へ戻ったが、娘だけは迎えに来た白馬の背に乗せられて水底へ去った。いずれも救いと喪失が表裏になっている。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史』民俗編東信地方ことばと伝承、細川修・松本清人による水の伝説の章に二例が載る。
- 地域
- 長野県佐久穂町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ