しんぞうじいさんのぼうれい
新蔵爺さんの亡霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 渡し守の新蔵爺さんが旅侍に斬られた後、その亡霊を鎮めるため村人が新蔵天神として祀っている。
- 細部
- 富士川には、もろこしの渡しと呼ばれる渡し場があった。昔、一人の旅の侍が急いで川を渡りたいと頼み込むと、渡し守の新蔵爺さんはすぐさま船に飛び乗って対岸まで送り届けた。ところがこの侍は、自分を渡したことを誰にも話さぬよう口止めしたうえで、結局その新蔵爺さんを切り捨ててしまう。新蔵爺さんの亡骸は村人たちの手で丁重に弔われたが、それからというもの、この渡し場では思いがけない事故が相次いで起こるようになった。これは新蔵爺さんの霊が浮かばれずにいるためだと考えられ、村人はその霊を慰めようと、毎年新蔵天神として祀るようになったという。この塚は現在も富士川の河岸にある小山の上にある。
- 広まり方
- 1961年の甲斐路『甲州の伝説3 富士川』(竹川義德)に記録がある。
- 地域
- 山梨県市川三郷町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ