しんらん
親鸞
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 親鸞がこの地を訪れた際、大蛇と化した女性を石に経文を記して済度したとする奇瑞譚が複数伝わる。
- 細部
大月市には親鸞にまつわる奇瑞が数多く伝わる。川辺で見知らぬ美女に助けを求められて姿を消された親鸞が、宿で小俣重澄にこの話をすると、重澄の娘お葦が想いを拒まれた僧への恋着から入水し、まもなく川辺に現れた毒蛇が僧を食い殺したという顛末が明かされる。哀れんだ親鸞が河原の石に名号を刻んで池に投じると、お葦と僧はそれぞれ観世音の眷属となって西南の空へ去り、蛇も観音の姿に転じたと語られる。
ほかにも、嫉妬深い女が水中で大蛇となり往来の人を悩ませたのを親鸞が済度した話、笹子村のお吉という毒蛇と化した女を経文を書いた小石で成仏させた話、増水した川を渡ろうとした親鸞が乗った石が舟のように動いて対岸へ運んだという舟石の由来、対岸から名号を書くと持っていた布に文字が写ったという不思議な逸話などが、遠妙寺の石にまつわる伝説として一括りに語られている。
- 広まり方
- 1935年発行の『旅と伝説』所収、今井福次郎「遠妙寺の石」にまとめて記録されている。
- 地域
- 山梨県大月市
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ