しんぱちみょうじん
新八明神
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 無実の罪で死罪となった孝行息子の新八が首の落ち方で潔白を示すと予言し、没落後に新八明神と祀られた。
- 細部
新八は、白石運三郎という侍に仕える小作人の次男で、おかいぼ取りと呼ばれる使い走りを務めながら親に孝行を尽くす若者であった。新八の兄の嫁は根性のねじれた女で、舅にあたる父親をつらく当たっていた。文化年間のころ、この兄嫁は大師講で配る団子に針を仕込むという事件を起こす。新八がその団子を父にすすめたところ針が出てきたため、兄嫁は新八が父を殺そうとしたのだと代官所に訴え出た。
新八は兄嫁をかばって一言も申し開きをせず、そのまま死罪と決まってしまうが、処刑にあたって「自分の首が北向きに落ちたなら無実の証だ、必ず祟ってみせる」と言い残して死んでいったのだという。まもなく新八の家は没落し、村人たちは花川の岸辺、岩出山街道のそばに碑を建てて、その霊を新八明神として祀った。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の伝説:祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県色麻町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ